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2017年5月15日月曜日

おねしょを治す方法

Question

おねしょを治す方法 私は

小学校3年生になる息子を持つ母親ですが、この子はまだ寝小便の癖が消えません。よその子どもは、とうの昔にトイレに行く習慣がついていますのに、この子だけは、いまだにこのありさまです。どうしたらいいでしょうか。
身体や知能にどこか遅れたところがあるのでしょうか?

Answer

こんな悩みを持っておられるお母さん方は、意外に多いのではないでしょうか。これを治すには、ヨガと東洋医学が大きな効果を上げると思います。

まず、寝小便をする子どもは、神経質で、気が弱く、独立心がなく、内向的だというのが特徴です。しかし、そうした子どもたちをよく分析してみると、単なるわがまま、甘えん坊ということだけではなく、意識下に愛情への「飢え」「かわき」があることがわかります。

一見すると、甘やかされて育っているように見えながら、その実、家庭環境の中に、目に見えない、対立や断絶がある場合が多いようです。

こうしてみると、あの寝小便というのは、その子の「涙」を象徴しているように思えてなりません。

愛情を求めても得られないときにこぼれる涙のしずくが、寝小便という形になると考えられるわけです。

家族の中の、目に見えない冷たい対立が、子どもに影響している場合があるのです。こうした心の状態と身体疾患との関係を最初に解き明かしたのがフロイトでした。

フロイトは、どうしても治らない病気のかげに、こうした心理的原因があるのを見抜いたのです。寝小便は、りっばな心身症であるとさえいえます。ここですこし、この間題を追究してみましょう。

排尿は、だいたい満3歳ごろまでに自分でやれるようになるものです。排尿を調節している外括約筋は、4歳以後になると大脳皮質の命令でコントロールされるようになります。

まず膀胱が尿でいっぱいになると、骨盤にある骨盤神経がこの状態をキャッチして大脳に伝え、大脳にある排尿中枢が、これを体性運動神経と自律神経の交感神経にそれぞれ伝達します。

そして交感神経が作動して、利尿筋が収縮します。つぎに内括約筋が開き、恥骨神経(体性運動神経の末梢部) によって反射的に外括約筋が開いて尿が排泄されるというものです。これが排尿のメカニズムです。

このとき、排泄してはいけない状態のもとでは、この勝胱から流れ出た尿が外括約筋を刺激して、尿意を感じても外括約筋を意志で収縮させ、尿の排泄をストップさせることができます。

しかし、寝小便をする子どもの場合、眠っているとき、このメカニズムがうまく働かず、結局、排尿してしまうのですが、これは神経系や泌尿器の故障というよりも、いま述べたように精神的なものがきわめて大きく支配しているといえます。

つぎに、ヨガの姿相学からいいますと、仙骨四番が歪み、副交感神経の緊張度が高まって起こる場合と、腰のねじれ、とくに腰椎四、五番のねじれによって勝胱の外括約筋がゆるんで排尿する場合があります。

いずれにしても、歪んだ姿勢が精神的なものにプラスされていますので、つぎに紹介する「ひねりのポーズ」で治されることをおすすめします。それと同時に、家庭環境をつねに明るく、楽しいものにするよう努力してください。そうすれば必ず、夜尿症は治ります。

  1. 両脚を伸ばして、身体を横に構えます。
  2. 右手首で上体を支え、左の手のひらを腎部につけます。
  3. 右脚で下半身を支え、左脚は右脚をまたいで床につけます。
  4. 左手で強く腰を内側に押しながら息を吐き、内側にひねります。
  5. このとき肛門に力を入れ、締めると効果は大きくなります。
  6. それを繰り返し7回行ない、こんどは身体を逆にして同様に行ないます。
  7.  最後に右側の場合と左側の場合とを比較してみて、やりにくい方向をもう一度繰り返し7回行ないます。
夜尿症に効く漢方薬です。
まず、虚弱体質で、冷え症、栄養も血色も悪い人には「小建中湯(しょうけんちゅうとう)」。この小建中湯は、処方の中に甘いアメがはいっていますので、子どもは喜んで服 用します。

疲れやすく、身体がだるい人に効果があります。

つぎに、ストレス性の病気にきわめて効果的で、神経症の人にもよく効く漢方薬として「柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)」があります。

この漢方薬は、胸部筋肉と腹直筋の刺激を目的として用いるのですが、小児の場合は必ずしもこれにこだわる必要はありません。かつこんとうまた、ふだんは丈夫で血色もよく、食欲もあって活発な場合には「葛根湯」が効果的です。昼は尿が少ないのに、夜になるとよく出るという子どもに用いると効果があった、とある漢方医は報告しています。

いわゆる肥満児の寝小便には、老人専門の薬といわれている「八味地黄丸(はちみじおうがん)」がよいことがあります。筋肉の緊張が弱く、血色悪く土色、口渇があり、よく太っている運動神経の鈍い子に合います。また、日中にときどきお漏らしをする子どもに合います。

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