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2018年2月9日金曜日

副作用による事故を防ぐには

Question

副作用による事故を防ぐには

Answer

「毒にも薬にもならない」という言い方がありますが、これは薬の本質を上手く表した言葉です。
この言い方を借りると、薬とは「毒にも薬にもなる」もので、どんな薬にも必ず「毒」があります。というと驚かれるかもしれませんが、これが薬の本質です。言い換えれば、毒にならないような薬など「薬」ということはできません。この「毒にも薬にもなる」という薬の二面性を、一般に「作用」と「副作用」といいます。

たとえば、風邪をひいて熱が出たときには解熱剤を飲みますが、この薬は胃腸や肝臓に非常に大きな負担をかけます。こういう場合は、解熱、つまり、熱を下げる効果を「作用」、胃腸や肝臓への負担を「副作用」といいます。其の効果とは、つねにこの作用と副作用がセットになっています。

薬を服用するときには、作用ばかりでなく副作用についても考えなければなりません。最悪の場合、病気を治すためにもらった薬で、かえつて身体を壊してし孝フこともあるからです。このような事故を防ぐ上でもっとも大切なことは医者とのコミュニケーションです。副作用によって起こる事故は、医者の勉強不足、薬の説明不足、患者自身の認識不足などが複雑に絡み合って起きます。

医者から薬をもらうときは、その薬がどんな薬なのか、何のために飲むのか、どんな副作用があるのか、納得がいくまで説明を受けることです。ここ数年でインフォームド・コンセント( 医者には患者に病状や治療法などを説明する責任があるとする考え) が徹底してきましたので、どんな疑問にも医者は答えてくれるはずです。もし、説明できないような医者だったら病院を替えたほうがいいでしょう。

「説明責任」があるのは医者だけではありません。患者の説明不足から副作用による事故などが起こることもあります。

たとえば、「最近、熱っぼい」といわれても、医者にはそれがここ2~3日のことなのか、それとも1ヶ月前からなのかわかりません。「先週末から」とか「去年の秋くらいから」と具体的に説明するようにしてください。

また、何らかの薬をすでに服用している場合は、必ずどんな薬を飲んでいるか話してください。薬と薬の飲み合わせから思わぬ事故が起きることもあるからです。

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