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2018年3月23日金曜日

胃潰瘍の原因は菌

Question

胃潰瘍の原因は菌

Answer

肝臓病に対する偏見には根強いものがありますが、胃潰瘍も同様に誤解の多い病気のひとつです。

胃潰瘍というと「気の弱い人」「デリケートな人」がなる病気と考えている人が結構いますが、これは誤解です。

怖いもの知らずの気の強い人でも、無神経と思えるほどがさつな人でも、胃潰瘍にはなります。

では、何が胃潰瘍の原因かというと、「ヘリコバクター・ピロリ」(ピロリ菌) と呼ばれる細菌です。胃潰瘍の患者さんの80% からピロリ菌が見つかっていますから、ピロリ菌による感染が胃潰瘍の原因であることはまず間違いありません。

また、ピロリ菌は胃ガンの患者さんの90% からも見つかっています。ピロリ菌に感染している人の胃ガンになる確率は感染していない人の2倍という研究結果もありますから、ピロリ菌が胃ガンの引き金になっているのもたしかでしょう。

ピロリ菌が発見されたのは1980年代のことですが、なぜ、それまで発見されなかったかというと、一般に菌は酸の中では生きられないとされていたからです。

胃の粘膜からは胃酸が分泌されるので強い酸性の状態にあります。そのため、「胃の中に細菌などいるはずがない」と誰もが思い込んでいたわけです。つまり、細菌に対する偏見が、真相究明を妨げていたわけです。

偏見とはこのように人の目を曇らせるものなのです。ピロリ菌に感染しているかどうかは病院で血液検査をすればすぐにわかります。昔は胃潰瘍の治療というと、手術をして潰瘍の部分を取り除くしかなかったのですが、現在はピロリ菌を除去する薬も開発されていますので、まず手術の必要はありません。

ちなみに、ピロリ菌の感染率には世代間で大きな差があり、年齢が高いほど感染率は高く、50歳以上では80% 以上といいます。中高年にピロリ菌の感染者が多いのは、この世代は井戸水を飲む機会が多かったからといわれています。

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