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2018年4月4日水曜日

風邪のときは入浴はNG

Question

風邪のときは入浴はNG

Answer

風邪を引いて熱が出て、汗をたくさんかいたときなどはお風呂に入ってさっばりしたいと思うものですが、やはりお風呂は控えたほうがいいでしょう。

理由は大きく2つあります。1つは、お風呂に入ると体力を消耗するからです。お風呂に入ると気持ちはさっばりしますが、体力が消耗しては治るものも治らなくなります。

また、湯冷めをして風邪がよりひどくなる場合もあります。風邪のときは汗をかいてもお風呂は控えて、タオルで身体を拭き、こまめにパジャマを替えるようにしてください。

2つ目は、風邪でフラフラしているときにお風呂に入ると思わぬ事故が起きる場合があるからです。日本はガンによる死亡率が高いことで知られていますが、実はもう1つ、他の先進諸国と比べて際だって高いといえる死因があります。

何かというと、溺死です。死因別死亡率の国際比較を見ると、アメリカでの溺死者は人口10万人当たり1.3人、フランスは0.9人、ドイツは0.7人、イタリアは0.6人、イギリスは0.4人。それに対して日本は4.5人です。というと「日本は海に囲まれているからしょうがない」と思うかもしれませんが、溺死者が多いのは海が原因ではありません。

もし、海が原因なら日本と同じように海に囲まれているイタリアやイギリスでも溺死者が多いはずです。しかし、数字はそうではありません。では、何が原因かというと、お風呂の習慣の違いです。

ヨーロッパやアメリカではシャワーを浴びておしまいですが、日本では湯船に浸かります。これが日本で溺死者が多い理由といわれています。つまり、お風呂で溺れてしまうのです。日本での溺死者は毎年、5000人から6000人に上りますが、そのうちの大半はお風呂での事故です。

風呂はもつとも気持ちの休まる場所ですが、実は危険も潜んでいるのです。湯船で溺れなくても、身体の調子の悪いときにお風呂に入ると足を滑らして転倒することもあります。これも非常に危険です。

お風呂でさっばりするのは風邪が治り、体力が回復してからにしてください。「どうしても身体が冷えて眠れない」という場合は、上半身は服を着たまま足だけ湯船やお湯を張ったバケツにつかる「足湯」をおすすめします。全身浴をしなくても、足湯をすれば体中が温まります。
疲れ知らずの体

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