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2018年11月30日金曜日

体質も病気のなりやすさも 遺伝ですでに決まってる?

Question

体質も病気のなりやすさも遺伝ですでに決まってる?

Answer

一卵性双生児でも、腸内フローラは大きく違います。腸内フローラが変わると、遺伝の影響も変わります

同じような食事をしているのに、夫の体重は増えず、自分ばかりがすぐに太る。
同じ年齢でもシワが目立つ人もいれば、若々しい肌の人もいる。
がんになる人もいれば、ならない人もいる 。

それもこれも「遺伝だから仕方ない」と、あきらめていませんか?確かに休質にしても、見た目にしても、病気になる・ならないにしても、遺伝も関わっています。それは否めません。

でも、最近の研究で、遺伝で決まることは一部で、大部分は後天的な要素によって決まることがわかってきました。というのは、遺伝子の情報が発現するかどうかは、「環境」によって変わってくることがわかってきたのです。
ちなみに、そのことを「エピジェネティクス」と言います。

たとえば、がんにしても、うちはがん家系だからL などと言われることがありますがも実際は純粋に遺伝でなるがんは全体の5% ほどです。
「親が胃がんで、自分も同じ胃がんになった」といった話はよく耳にするかもしれませんが、その多くは、親が感染していたピロリ菌が幼少期に子にうつるとともに、塩分の多い食事を好む食習慣が似ているために起こってしまった可能性が高いのです。

心筋梗塞や脳卒中にしても同じ。遺伝的になりやすい体質もありますが、それよりも多いのは、似た食習慣、似た生活習慣が家族に同じ病気をもたらしてしまうということなのです。
そうした後天的な「環境」のなかでも最近注目されているのが、腸内環境です。

ここで、おもしろい研究を紹介しましょう。一卵性双生児を対象にした研究です。腸内フローラはひとりひとり違っているのですが、赤の他人の2人よりも母親と子どものほうが似ていて、母子よりもさらに双子のほうが似ていると言われています。

ところが、そんな2人でも、大人になるにつれて、片方は太って、片方はやせたままなど、違いが出てくることがありますよね。そこで、片方は太っていて片方はやせている一卵性双生児のペアを集めて腸内フローラを調べたところ、一卵性双生児であっても腸内フローラが大きく異なっていたのです。

一卵性双生児は、一つの受精卵が分裂して生まれた兄弟・姉妹なので、遺伝子は同じはずです。生まれてから離乳期を過ごすまでの環境もはぼ同じでしょう。ところが、一方は太り、一方は太らなかった。のちこれは、後の二人の食の好みや運動習慣が異なったためと考えられます。

興味深いのは、二人の腸内フローフが異なっていたという点です。この違いは、主に食習慣が異なることから生じた可能性が高いのですが、こうして後天的につくられた異なる腸内フローラによって、健康状厳にさまざまな違いが出てくることになるのです。ということは、遺伝だけでは決まらないということでしょう。腸内フローラを変える芸とで、体の状態を長い方向に変えることができるのです。

腸にNGな食べ方とOKな食べ方

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