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2021年1月8日金曜日

糖質制限食Q&A アトキンスダイエットと糖質制限食ダイエット

 「低炭水化物ダイエット」「ローカーボダイエットという言葉も、アトキンスダイエ
ット(低インスリンダイエット)と同じ意味で使われています。

低インスリンダイエットの詳細はこちら。

 

まずは言葉の定義からですが、「炭水化物=糖質+食物繊維」です。食物繊維は、人体に吸収されず血糖値も上げません。すなわち、血糖値を上昇させるのは糖質なので、もっぱら「糖質」を使用しています。

糖質を摂ると、消化管から吸収されたブドウ糖は、門脈血からまず肝臓に約50% 取り込まれて、それ以外が血液の大循環に回ります。

また、糖質を摂取して血糖値が上昇すれば、正常人では速やかにインスリンが大量に追加分泌されます。肝臓に取り込まれなかったブドウ糖は、肝静脈から血中に入り、動脈血中に入ったブドウ糖は、インスリン追加分泌により骨格筋や脂肪細胞に取り込まれます。

肝臓に取り込まれたブドウ糖は、インスリンによりグリコーゲンとして蓄えられます。

筋肉細胞などに取り込まれたブドウ糖は、エネルギー源として利用されたあとでグリコーゲンとして蓄えられます。しかし、あまった血糖は中性脂肪に変えられ、脂肪組織(皮下脂肪と内臓脂肪) に貯蔵され肥満につながります。

インスリンが肥満ホルモンと呼ばれるのはそのためです。ここで大切なのは、「血糖値を上昇させるのは、3大栄養素のうち糖質だけ」という 生理学的な特質です。

糖質を摂らなければ血糖値は上昇せず、インスリンの追加分泌もごく少量ですむので、肥満にもなりません。ちなみに脂質はインスリンを分泌させません。タンパク質はごく少量のインスリンを分泌させます。この基本的な考えで、アトキンスダイエット(低インスリンダイエット) と糖質制限食の理論は同じであり、両者ともに、糖尿病治療にもダイエットにも顕著な効果があります。

違う点でいうと、糖質制限食は糖尿病治療のために考え出されたものです。アトキンスダイエットは、文字どおりダイエットを目的に考え出されたものです。

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